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「大人になった帰国子女」ヒューマンライブラリー開催レポート《前編》

前回ブログでイベントの開催レポートをしてから、気づけば3年(!)経っていました。その間、何をしていたかというと・・・もっと知識を増やすために奔走していました。こちらについては、書き溜めたものを少しずつアップしていきたいです。

3年ぶりのイベントは、たくさんのパワフルな仲間たちに支えられての開催となりました。3年前に開催したEmpowerment Seminar vol.3に参加してくれて以来、大切なTCK仲間になった友人の発案で「ヒューマンライブラリー」という対話型イベントを催しました。

(Human Libraryについての詳細はこちらをどうぞ。)

開催日時:2019年3月3日(日)13:30〜17:00 (受付13:00より)

開催場所:公益財団法人 国際文化会館

参加費(会場費として):500円

★参加者はどんな人たち?どんな雰囲気?

今回は「本」役が4名で、それぞれの「本」と対話をする「読み手」が19名でした。

告知を開催2週間前にバタバタとし始めたにも関わらず、これだけ多くの方が参加して下さったことに感謝しかありません!

と同時に、今回あえて「帰国子女」という言葉をテーマに使ったことや、誤解や偏見をなくそう」という目的を掲げる「ヒューマンライブラリー」をフレームワークとしたことが注目を集めた要因なのかもしれないと感じました。

参加者の皆様のバックグラウンドも様々でした。個人的には、10代から60代までの「帰国子女」と呼ばれる人たちが集まったことが新鮮でした。しかも全ての年代が揃っていたので、それぞれのライフステージで感じていること、感じ方、対処方法などが聴けたのがとても面白く、色々と考えさせられることが多かったです(この点については後半で!)。

もちろん、参加者は「帰国子女」だけではありません。「自分は帰国子女でない気がする」という方も「まったく帰国子女ではない」という方もいます。むしろこのような「帰国子女」当事者ではない方や「帰国子女」に無縁、という方ともっと対話できたら良いなぁと次なるステップとして夢が広がりました。

また、今回は学校の先生などの教育関係の方々に多くご参加いただけました。言うまでもなく、学校の先生が生徒にかける一言はなかなかのインパクトがあります。そんな先生方に、日本の教室で「マイノリティ」になりがちな生徒たち(もちろん、「帰国生」だけではありませんが)への理解を少しでも深めていただけたら、それだけで救われる生徒や児童がいる気がします。

★どんな事をしたの?

最初に、受付でどの「本」の読み手となって対話したいかを自己申告してもらいました。

「本」のあらすじについてはこちら

第1部:Human Library 今回は4冊の「本」役がそろったので、それぞれのテーブルに分かれ、各ラウンド30分、合計3ラウンドの対話時間を取ります。

私は今回は「本」役として「帰国子女」・「純ジャパ」というレッテルについてお話しました。私自身、このような形で他人(しかもほぼ初対面の人ばかり!)に自分の「アイデンティティの揺らぎ」について話すのは初めてだったので、最初はうまく話せるか、きちんと言いたいことが伝わるか、なんとなく心配でした。が、いざ始まってみると、想いがとめどなく溢れてしまい止まらない自分に気づきました。

合計3回、毎回相手を変えてお話しをするので、テーマや言いたいことは同じでも、話題に上がることが少しずつ異なるのも印象的でした。一方的に話すのとも違い、会話のキャッチボールをするのとも違う、まさに深いレベルでの「対話」が起きていると実感しました。相手がいて、対話をしているからこそ出てくる疑問や反応も少しずつ違い、「対話するのて、やっぱり面白いし楽しい!」というのが終わった時の率直な感想でした。

今回はラウンド間で15分の休憩を毎回とっていたのですが、休憩時間中もほぼ皆さんの対話が止まらない状態がどのテーブルでも生じていたのも印象的でした。

ほぼノンストップでお互いに「対話」を続けていたので、そろそろお腹が減ってきます。が、まだ第2部の「パネルディスカッション」があります。

長くなるので、第1部についてはここまでにしておきます。第2部はこちらをどうぞ!

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