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KIKOKU Empowerment Start-up seminar vol.2


seminar participants

1月に「帰国を元気にする会」を催し(詳細はコチラ)、もう少し「帰国子女」のアイデンティティについて掘り下げたいと考えたので、先日vol.2を開催しました。お忙しい中ご参加下さった方々には感謝の気持ちしかありません。ありがとうございました!

開催日時:2016年3月26日(土)1:00〜3:00 開催場所:ニューヨーク大学ALI東京校 参加費(会場費として):お一人500円 ★参加者はどんな人たち?どんな雰囲気? 今回は10名の方にご参加頂きました。いわゆる「帰国子女」が5名でしたが、居住国・年代・海外居住歴も様々なメンバーでした。残りの5名の方のバックグラウンドも様々です。アメリカ・シンガポールの日本人学校で先生をしてこられた方、国内の帰国子女受け入れ校で長年教鞭を取られていた方、外資系企業の産業カウンセラーをされている方など、今回も多様な経歴を持った方々にご参加頂きました。 ただの「帰国子女の愚痴大会」になりかねないこの集まりですが、このように様々な視点を持った方々が一同に会して自由に意見交換することで、より客観的に「サード・カルチャー・キッズ」や「帰国子女」の抱えるモヤモヤを分析し、言語化することが可能になるように思えました。

★どんな事をしたの? 自己紹介&グループ設立の経緯をお話した後、今回はThird Culture Kids (TCKs)研究についてご紹介しました。自己紹介だけでも全部で30分はかかるくらい、様々な想いやバックグラウンドを持った方々にお集り頂いたので、研究のご紹介をする間にも多角的な視点からのご意見を頂戴し、非常に刺激的なディスカッションでした。

具体的には、What is a Third Culture Kid? Why is TCK research important? What are TCK identity issues and where do they come from? という点についてご紹介したところ、下記のようなご指摘・ご意見を頂き、各自の経験や知識を交えながらそれぞれの点についてディスカッションしました。 1)TCKや帰国子女など、経歴が多様な人達をカテゴリーにはめようとすることにそもそも無理があるのではないか(一人一人の経験や受け止め方には個人差が非常にあり、必ず分類に該当しない人が出てくる) 2)TCKが抱える困難(アイデンティティや適応など)はTCK以外の人にも共通することではないのか(地方から上京した時、国内で引っ越しをしたにも似たような喪失感を味わった)

3)TCKのhidden lossesを明確化するのは有益そうではあるが、それだけで充分か 4)このような取り組みはTCKにとっても、それ以外の人にも「違いに寛容になる」という点で非常に有益である 5)日本が本当の意味で「グローバル化」するためにもTCKの経験や知識を大いに活かすべき 最後に、林 剛大さんに Adult TCKs:Hints for Well-being from a Mental Health Management Perspectiveという題で発表をして頂きました。HofstedeのCultural Dimensions TheoryとEriksonのTheory of Psychosocial Developmentをもとにadult TCKが直面する適応上の問題について説明した後、3つの「できること」を提言して頂きました。①Understand your capacity, ②Understand who you can rely on, ③Understand the big pictureという3つの提言は非常に明確で、メンタルヘルス・マネジメントの理論に基づいたものでした。

予定していた終了時間になっても話は尽きず、結局3時間のセミナー後も更に懇親会に出向きました♪

★参加者の感想

・I really liked the supportive atmosphere of the group. I hope we can have 1)more meet-ups in the future, 2)casual lunch/dinners, 3)research shares.

・帰国(子女)のその後について考えてくれている人がたくさんいて、とても嬉しかったです。この活動がどんどん形になっていると思います!

・帰国子女の知人が少ないので、初めて聴く想いがたくさんあり意義深かったです。 ・外国人の友人や子供は、いずれ自国へ帰る人もいると思うので情報をシェアできるといいなと思いました。 ・悩みを話せばキリがないし、カタルシスになって良いと思います。 ・異文化間で悩んで得たもの&皆さんの知識の蓄積が、日本の「グローバル化」への転換への(生みの)苦しみと同じと思います。今後の方向性としては、それに役立つような発信ができていったらいいですね!

・non TCKsにTCKについて知れるworkshopを是非やりたいです。自分が今後(教師として)関わる子供達がnon TCKだと思うので、どうやったら今日学んだような世界観や知識を彼らにも伝えたりできるのかなと考えています。

・TCKも個性の一つで、TCK以外にも色々な個性を持つ子供達がいる中で、TCK含め一人一人の子が個性を存分に発揮できる環境を作りたいと思いました。

・すごく良いです。何かきっと形にしてご協力できると思います。自分の経験をshareして今後の子供達に何かできたらと思います。

・このような取り組みを始められることに敬意を表します。

・多様な視点で話を聞けて良かった。結論・・・私は(帰国子女として)恵まれていたなと再認識できた。

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