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第2回ヒューマンライブラリ開催レポート Part 1

開催から約2週間経ってしまいましたが、第2回ヒューマンライブラリの開催レポートです。(第1回の様子についてはコチラをどうぞ。)

今回は、米国コロンビア大学ティーチャーズカレッジ同窓会が毎年7月に開催しているGlobal TC Dayというイベントに企画を持ち込ませて頂きました。

Global TC Dayは、私の母校でもあるTeachers College Columbia Universityの同窓会が予算を出し、世界各国で同窓会を開くという主旨のイベントです。基本的には同窓生の学びやネットワーキングの場を設けることがねらいとなっていますが、今回はより多くの方にご参加いただけるように、広く一般の皆様にも公開することができました。

group photo

前回は初めてのヒューマンライブラリということもあり、あえて「帰国子女」という比較的分かりやすいテーマに絞りましたが、今回はTeachers Collegeとの共催ということもあり、「様々なステレオタイプに挑む」という広いテーマでした。

★イベント概要

日時:2019年7月28日(日)13:30開場 14:00〜17:00

場所:上智大学2号館402教室

会費:500円(上智大学・コロンビア大学関係者は無料)

★参加者はどんな人たち?どんな雰囲気?

今回は「本」役が7名で、それぞれの「本」と対話をする「読み手」が合計32名(同窓会の役員を含む)でした。そのうち、約25名ほどがコロンビア大学に関係のある方々だったので、同窓会の主旨を考えると多くの同窓生に集まって頂けて良かったです。

会場の都合上、申込が30名になった時点で締め切りましたがその後も個別に参加のご希望を頂き、多くの方々に興味関心を持って頂けたことがとても有り難かったです。お問い合わせいただいた皆様、改めてありがとうございました。

そんな訳で、当日は7名の「本」を囲んで輪を作ると会場が少し狭く感じるくらいでした。参加者の方々も本当に様々で、ここにはまとめ切れないくらいに多様な「読み手」の皆様が一堂に会しました。1つ傾向を挙げるとすれば、コロンビア大学の関係者(ざっくり言うと海外留学経験者)が多かったからか日本語・英語どちらでも対話が可能、という方が多かった印象です。

というのも、今回は「本」の皆様も様々なバックグラウンドを持った方々でした。それぞれが対話に用いたい言語も日本語only、英語only、日英どちらもOK、ということからも、多様さが分かります。

★どんな事をしたの?

前回と同様に、最初に受付でどの「本」の読み手となって対話したいかを申し込み頂きました。今回も各ラウンド30分、合計3ラウンドの対話時間を取ります。

「本」のあらすじは下記の通りです。

Book 1:「文化カメレオン 」として生きる

「文化カメレオン」は元同僚に「君はカメレオンみたいだね」と言われたところから来ています。13年日本、14年米国で過ごしてきた私の内なるアイデンティティ、自分の立ち位置や葛藤についてお話します。

Book 2:「盲目の和太鼓奏者」として生きる

上智大学卒、社会福祉士、Teachers Collegeで障害学を学ぶも挫折。美談なき視覚障害音楽家として語ります。

Book 3:「不治の病の患者」として生きる

HIV感染症は世界でまだ2例しか完治例がありません。おそらく私が生きている間に自分自身が完治する可能性はないと見ています。そんなウィルスとともにある暮らしを続ける上での“生存戦略”をお話します。

Book 4:「間(はざま)の人間」として生きる

外国人?日本人?留学生?帰国生?中国と日本、生まれてから2つの国の狭間で生きてきた20年間についてお話します。

Book 5:「大人になった帰国子女」として生きる

帰国子女にはエリートというイメージがありますが、当の本人の感覚とは大きな乖離があります。複数の言語を学びながら異文化で育つことの複雑さをリアルにお話します。

Book 6:「キリスト者」として生きる

キリスト教信徒は日本で1%に満たないと言われているマイノリティ。なのに街にはキリスト教文化が生んだお菓子やパンがたくさん!・・・マイノリティって!?という視点から、この日本で海の向こうから来た文化を生きることをお話ししたいと思います。

Book 7:「アラサー女性」として生きる

元ミス・シンガポール(2013年)、ハーバード卒。一見華やかに見える経歴のデコボコな裏話を、29歳のアラサー女性としてお話します。

今あらすじを改めて読み返してみても、本当にバリエーション豊かな「本」の皆様にご協力頂けたことに感謝の念しかありません。「本」の皆様、本当にありがとうございました!

参加者の皆様にご記入いただいたアンケートでも、「全ての本の話が聞きたかった」「3人しか話が聞けないのはもったいない」「全員の話に興味があった」という声を大変多く頂きました。

事前の打ち合わせを通してあらかじめ7名全員の「本」を読ませて頂いた身としては、本当にその通り、全員のお話を皆様にお届けしたかったですし、3名しか選べないというもどかしさもよく分かります。しかしその反面、「もっと聴きたい!もっと対話したかった!」という気持ちを参加者の皆様に持っていただけたのであれば、ヒューマンライブラリーの趣旨としては大成功だったのでは?!とも感じます。

長くなりそうなので、対話中の様子や参加者の皆様からの感想についてはPart 2へどうぞ。


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